心配してくれるのが嬉しい。
「それでどうしたんだ ? 」
だからね、本当の私は、病院にずーっと入院してるでしょ
?
でも、 陽神( ようしん) の術で体を造って学校に来ている。
偽者の身体で、みんなと居る。
私は、金田君以外のみんなにその事を黙ってる。
つまり、嘘ついてる。 それでも、ぬ〜べ〜クラスの仲間って言えるのかな
?
そう言ったら、怖い顔で睨まれた。
ごめん、でも、心配なの。
「今のあゆみは、学校に来ているあゆみは、あゆみのホントの心で作ったものだろう?
だったら本物だ」
ぶっきらぼうな言葉。だけど、心が篭った言葉。
ありがとう。
「それにさ、術を教えたのはぬ〜べ〜だぜ。あゆみは、はじめから俺達の仲間なんだよ。いや、もしかしたら、先輩かもしれねーよな、一番古株だし」
あはは、ひどい、まるで留年してるみたい。
私の前で、業とおどけて見せてくれる優しい友達。
うん、心配すること無かったね。
「だから、あゆみは、早く身体を治して、今よりもっと本当のあゆみになって、学校にこいよ」
そう言って照れて真っ赤になる。
目の奥が熱い、嬉しくて、ものすごく嬉しくて。
金田君が本当の私を知っててくれる。
だから私は、このままで本当の私なんだ。
そう思えた。
「ん?わっ!?あゆみ、おまえ何泣いてんだよ」
だって、嬉しいんだもん。
「まるで、俺が泣かしたみてーじゃんか」
泣かしたんだよ、とっても優しいから。
「なんだよ、それ」
ありがとう…
「……泣きすぎると、身体溶けるぞ・…」
うん…もうすこし…
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